考古学の散歩道 (岩波新書 新赤版 (312))



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考古学の散歩道 (岩波新書 新赤版 (312))

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読みやすい

田中 琢, 佐原 真。このお二人は戦後考古学界を牽引した巨人ですな。
興味深いテーマについて述べられている。
最後の対談は熱い!おすすめ。

広く読まれている考古学入門書

この本は93年に発刊されている。その間版を重ねること16回。これほど広範に長い間読まれている考古学入門書も少ないだろうと思う。考古学の邪馬台国論争は一般の人に広く読まれているが、それ以外の研究成果は難しい書物が多く、長い間なかなかとっつきにくいものであった。この本書の語り口の上手さも特筆すへきであるがなによりこの二人はこの間最新の研究成果を分かりやすい形で広めてきた功労者であった。そのことがこの本の広くよまれてきた理由にもなっているのだろうと思う。

いろいろと参考になった事多し。とりあえずは我が郷土に関係するところを紹介してみよう。「縄文の森の復活」の項では、照葉樹林の破壊と松2次林の生成は西日本において2000年前弥生時代と共に始まったが、山の柴刈りをしなくなった現在、再び照葉樹林が復活しつつあるという。後数100年すると縄文の森は復活するのだろうか。著者と共に「見守りたいと思う」
「米について何が分かったか」の項では「根木修さん(岡山市教育委員会)たちによって、水田の始まりが新しい漁業の始まりでもあったことが解明された」と紹介されている。水田がコイ・フナ・ナマズ・ドジョウ・アユモドキなどの淡水漁業の始まりであったと岡山市幸島新田での実験結果をもとに推論しているのだ。

佐原真は当時の指導教官から香川県紫雲出山遺跡の報告書を書く時「詩を読め」といわれて文章を徹底的に直されたらしい。この報告書ぜひ読んでみた



岩波書店
古代エジプトを発掘する (岩波新書)