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一方は製造技術。一方は地球環境。異なる分野で活躍している二人の著者が珍しくIR に取り組んだ本。今、なぜノンPCがウケるのか? と思いつつ読み進めると、コンテ ンツビジネス、ビジネスプラットフォーム、ヒューマンウェアといったソフトとハー ドの新しいモノづくり戦略が見えてきた。そして二人の共著者が、「コミュニケーション」という互いの境界領域への関心からこの本を手がけたことも伝わってくる。 「松下」や「ユビキタス」といったタイトルがついてはいるが、この本を家電メー カーの復活やユビキタス・ネットワークという画一的なキーワードでとらえる必要は ないだろう。製造業、特に電器メーカーの新しいビジネスモデルについて、いくつも の切り口からヒントを与えてくれる!本である。
epはユビキタスなのか?
松下電器が次世代の本命ビジネスとして注力しているepをテーマに、それが実現する世界を解説したPR本であるが、押し付けがましい文章や構成になっているわけではなく、その点は評価できる。しかし、epが実現しようという世界は果たして「ユビキタス」か?通読して感じるのは、epとは単にこれまでさまざまな形で登場してきた高機能テレビの延長線上にしかないということだ。ソニーが提唱する「ユビキタス・バリュー・ネットワーク」の先進性からは二歩も三歩も遅れているし(特に思想的な面で)、ある意味ではマイクロソフトなどがかつて推進したweb-tvのほうが先進的と思える部分も多いくらいだ。そのような文脈で、今後の情報社会のあり方を見通す資料と捉えると、かなり不満足な出来と言わざるを得ない。
日経BP企画
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