旅と感性と言語
1986年にJTB出版局から出た単行本『風まかせ?どこへ行っても地球は我が家』の改題・文庫化。
著者は言語学者。アフリカ、南アメリカ、太平洋に散在するフランスの海外領土を中心に、言語のクレオール化を研究している。そのおりに訪ねた世界各地の思い出を書き綴ったのが本書。
独特の感性が面白い。風のように爽やかで、ひととおりサッと歩き回り、すぐに通り過ぎる。ほかの旅行記では見たことのないような身軽さ。
著者の言語習得能力には驚かされる。
観光ではないユニークな旅
言語学者の著者が主に言語研究のため(たまに観光もある)訪れた世界各地の旅行記。ユニークな土地にユニークな視点が光る。 現地の人とのおだやかな交流、多様な土地柄の描写、読んでいるだけで光景がビジュアルに浮かんでくる。 異邦人としての興奮、不安、物寂しさなど、著者の心の動きも旅行好きな人には共感できることばかり。日常から離れたいひと時、寝転がってこんな本を読んでいると心がまたリフレッシュされるのを感じます。
中央公論社
異郷をゆく 西江雅之自選紀行集 単行本 「食」の課外授業 (平凡社新書)
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