トランク・ミュージック〈上〉 (扶桑社ミステリー)



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トランク・ミュージック〈上〉 (扶桑社ミステリー)
トランク・ミュージック〈上〉 (扶桑社ミステリー)

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カウンセリングの効果あり?

ロサンゼルス市警殺人課のHarry Bosch シリーズ第5作です。

 前作 The Last Coyote では、自暴自棄ぶりを遺憾なく発揮して休職させられ、
生い立ちに関わる事件を個人的に調べて傷だらけになったBoschですが、
カウンセリングが効いたのか、今回は新配属の女性刑事と組み、女性上司に敬意をいだき、
FBIとの共同捜査までやってのけます。

 読み手の好みにもよると思いますが、Harryのヒリヒリするような情念と生き様に、存分にひたりたいなら前作、
経験と知識に根ざしたひらめきと、チームワークによる地道な捜査、ひとつずつ伏線がつながり真相が解明されるプロセスなど、
刑事ものならではの面白さを求めるとしたら、本作が向いているように思います。

 個人的には、前作はシリーズを読むうえでは重要ですが、あのトーンが続くと辛く、
本作の方がカタルシスを得られると思います。
行動で示す本物の男に感動したいのなら、コナリーを読め!

例によってどんでん返しが連続する終盤は凄いが、
本格推理小説としては今回は三つ星。
というか、ハードボイルド小説として普通。
古沢嘉通氏の名訳でサクサク読めるが、
今までのレベルが高過ぎた故に、
本作はやや物足りないと思った。
ネタバレになるので詳しくは書けないが、
本作を愚作だと誤読する人に対しては反論する用意はあります。
しかし、ハインラインの「異星の客」 ネタが出てくるとは思わなかった。
コナリーが読書家なのは周知の事実なので、
もちろんSFも読んでいるのは明確だが、
あの「異星の客」 を雑魚扱いするのはもったいないよな。
あのオヤジが再登場することを願って、
コナリーをガシガシと読み続けます。
今作からエドガーが相棒に復帰するが、
エドガーが銃を構えて(銃を扱えるとは思わなかったw)、
ボッシュを助けるシーンは感動的。
待ってるだけ。助けになんか行かないよ。
と言いながらも、助けに駆けつけてしまうエドガーがかっちょええ!
男は不言実行。
というか、否言実行。
役立たずを自称しながらも、
重要な局面ではちゃんと役に立つ男が一番かっちょええ!
白ける自画自賛をせずに、
行動で示す本物の男に感動したいのなら、
コナリーを読め!


エンターテインメントとして完成された、<ハリー・ボッシュ>シリーズ第5弾

現在、11作目まで上梓され、その10作目までが邦訳されている、マイクル・コナリーの<ハリー・ボッシュ>シリーズ第5弾。“当代最高のハードボイルド”、“現代ハードボイルドの到達点”といわれるだけあって、また本書は、ノン・シリーズの傑作『ザ・ポエット』と『わが心臓の痛み』の間に挟まれて発表されていることから、エンターテインメントとして完成されている。

’98年、「このミステリーがすごい!」海外編第20位。

屋外演奏場ハリウッド・ボウルを真下に望む崖上の空き地に停められたロールスロイスのトランクから、映画プロデューサーの射殺体が発見された。それは‘トランク・ミュージック’と呼ばれるマフィアの手口であることが分かる。やがて彼は、ラスヴェガスの犯罪組織の金をマネーロンダリング(資金洗浄)しており、そのトラブルで殺害されたのではないかと推測される。容疑者は、犯罪組織が経営するストリップ劇場の用心棒で、被害者の上着に指紋を残していた。凶器の銃も見つかり、ボッシュは彼をロサンジェルスに連れてくる。

しかし、下巻に入り、誰もが思いもよらない大転回があり、ボッシュの前にロス市警の組織犯罪捜査課や内部監査課が障害として立ちふさがる。状況は二転三転するが、事件は悲劇的な終結を見る。

訳者・古沢嘉通によれば、このシリーズのなかで本書は、一連の<ボッシュ・サーガ>のなかで「幸せなボッシュ」を描いて一時的に主人公およびシリーズに救済を与え、一種の幕間の役割を果たしている作品と位置づけている。なるほど本書でボッシュは、初めて「自分と個人的に関係のない」事件を担当し、最愛の女性と再会し、有能な同僚たち、前任者と異なる理解ある上司に恵まれており、存分に捜査に集中している。ラストもほほえましい。

どんでん返しの連続

 懲戒処分が解けて、久しぶりにハリウッド署の殺人課に復帰したハリーを待っていたのは、車のトランクに詰められていた男の射殺体だった。
 男の立ち回り先を追ってベガスに飛んだハリーは、地元警察の協力で犯人を逮捕するのだが……
 何度もどんでん返し(不自然ではありません)があり、ストーリーは面白いのですが、捜査の過程で数々のトラブルを巻き起こすハリーって、良い警官なのかなと疑問に思ってしまうほど、このシリーズはトラブル続きです。
ハリーは、ブルース、ウイルスか?

私は、HAIIYBOSHシリーズを読むたびに思うのだが、どうしてもハリーとブルース、ウイルスをだぶらせてしまう。多分このシリーズは映画化されていないと思うが、コナリーの本は頭のなかに映画館を作ってしまう。

トランクミュージィクは、ラスベガス、マフィア、恋愛,伏線、暴力、どんでんがえしと、とても映画的です。英語の勉強もかねて洋書を読んでいますがとてもおもしろく読みやすかったです。シャーロックウホームズを読んで英語の勉強をするより絶対コナリーで勉強をしたほうがいいとおもいます。



扶桑社
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シティ・オブ・ボーンズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)
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